ピアノ教室の月謝相場|東京23区303件を実際に調べました
東京23区のピアノ教室303件を実際に調べたところ、月謝の中央値は10,000円でした。 半数は7,975円〜12,500円に収まります。 ただし区によって2.1倍の差があり、さらに 月謝だけを比べると失敗します。 実際に払う総額は月謝以外の部分で大きく変わるからです。
東京23区の303件を実際に調べました
ここに書く相場は、他所の記事の引き写しではありません。 東京23区のピアノ教室1177件をGoogleマップから抽出し、サイトを持つ1062件のページを 実際に取得して、月謝を読み取りました。(調査日:2026-09-21)
| 区分 | 月謝 |
|---|---|
| 下位25% | 7,975円 |
| 中央値 | 10,000円 |
| 上位25% | 12,500円 |
ただし、料金を公開している教室は29%しかありません
これが調査でいちばん驚いた点です。 サイトを持つ1062件のうち、月謝を書いていたのは**303件(29%)**だけでした。 残りは「体験レッスン時にご案内します」「お問い合わせください」です。
つまり、比較したくても材料が出ていません。 だから「相場を知ってから問い合わせる」ことに意味があります。
区によって2.1倍の差があります
| 区 | 月謝の中央値 | 調査できた件数 |
|---|---|---|
| 港区 | 15,750円 | 16 |
| 千代田区 | 13,200円 | 13 |
| 新宿区 | 12,815円 | 18 |
| 中央区 | 12,000円 | 19 |
| 目黒区 | 11,750円 | 10 |
| 渋谷区 | 11,340円 | 15 |
| 墨田区 | 11,150円 | 12 |
| 中野区 | 11,000円 | 14 |
| 杉並区 | 11,000円 | 13 |
| 豊島区 | 10,750円 | 18 |
| 板橋区 | 10,445円 | 6 |
| 北区 | 9,900円 | 15 |
| 世田谷区 | 9,625円 | 18 |
| 台東区 | 9,500円 | 12 |
| 大田区 | 9,375円 | 8 |
| 江戸川区 | 8,988円 | 10 |
| 文京区 | 8,800円 | 9 |
| 品川区 | 8,750円 | 12 |
| 江東区 | 8,750円 | 7 |
| 足立区 | 8,750円 | 16 |
| 荒川区 | 8,500円 | 8 |
| 葛飾区 | 7,988円 | 16 |
| 練馬区 | 7,500円 | 18 |
港区の15,750円に対し、練馬区は7,500円。 同じ東京都内でも2倍以上違います。 都心ほど高く、周辺区ほど安いという、はっきりした傾向が出ました。 隣の区まで足を延ばすだけで負担が変わることがあります。
習う人によっても違います
| 対象 | 月謝の中央値 | 件数 |
|---|---|---|
| 幼児 | 9,500円 | 109 |
| 小学生 | 10,000円 | 75 |
| 中高生 | 13,000円 | 43 |
| 大人 | 11,550円 | 296 |
中高生がいちばん高いのは、進度が上がるとレッスン時間と月謝が上がるためです。 入会時の金額だけで判断すると、数年後に想定より高くなります。 進度ごとの月謝表を、入会前に見せてもらってください。
調査方法と、その限界
Googleマップの各区の検索上位から教室を抽出し、サイトを持つ教室のページ (料金ページを含む)を取得して月謝を機械的に読み取りました。 入会金・教材費・発表会費・体験レッスン料・回数券・スタジオの時間貸しは除外しています。 同じ事業者が複数教室を出している場合は1件に畳んでいます。
自動で読み取っているため、取りこぼしと誤りが残ります。 そのため代表値は上下10%を落として算出しました。 また件数は検索上位から抽出したもので、各区に実在する教室の総数ではありません。
月謝以外にかかる費用
教材費・発表会費・施設費は、年間で数万円の差になります。月謝だけを比べると見落とします。
| 費目 | 相場 | 確認すべきこと |
|---|---|---|
| 入会金 | 0〜10,000円 | キャンペーンで無料になることがある |
| 教材費 | 年3,000〜10,000円 | 都度購入か、まとめ買いか |
| 施設費・管理費 | 月0〜2,000円 | 月謝と別建てになっていないか |
| 発表会費 | 5,000〜30,000円/回 | 参加は任意か強制か。年何回か |
| コンクール費用 | 参加費+楽譜+ドレス等 | 勧められた場合に断れるか |
| 調律代(自宅の楽器) | 年10,000〜20,000円 | 自宅に楽器を置く場合 |
とくに発表会費です。 月謝10,000円の教室でも、発表会が年2回で1回20,000円なら、 年間の実質負担は月あたり3,000円以上増えます。 参加が任意か、実質的に全員参加かは、入会前に必ず聞いてください。
相場より安い場合に確認すること
安いこと自体が問題ではありません。ただし、レッスン時間・回数・振替の有無が 理由になっていることがあります。
- レッスン時間が短い(30分ではなく20分)
- 回数が少ない(月4回ではなく月2回、年間40回ではなく36回)
- 振替がない(休んだ分は消滅する)
- 講師が複数で担当が固定されない
逆に、年間レッスン回数が明記されていない教室は要注意です。 「月4回」と書いてあっても、年間では40回前後(お盆・年末年始などを除く)が普通です。 月謝×12ではなく、年間総額 ÷ 年間回数で1回あたりを出すと、正確に比較できます。
体験レッスンで確認する7項目
体験の場でそのまま聞ける言い方にしてあります。
- 年間のレッスン回数は何回ですか
- 月謝以外にかかる費用を、年間で全部教えてください
- 発表会は年何回で、費用はいくらで、参加は任意ですか
- 休んだときの振替はありますか。月何回までですか
- 進度が上がると月謝は変わりますか。変わるなら金額表を見せてください
- 退会するときは何日前に伝えればいいですか
- 講師は固定ですか
5と6は特に聞きにくいのですが、後から揉めるのはほぼこの2つです。 きちんと答えてくれる教室かどうか自体が、ひとつの判断材料になります。
体験レッスンで見るところ
料金が分かったら、あとは相性です。1回の体験で全部は分かりませんが、 次の3点は見えます。
- 子どもの様子:緊張していても、帰り道に「また行きたい」と言うかどうか
- 説明の具体性:「楽しくやりましょう」だけで終わらず、 今の状態と次の目標を具体的に説明してくれるか
- 費用の開示:聞く前に、月謝以外の費用をひととおり説明してくれるか
3つ目まで書いてある教室は、入会後に追加費用で揉めにくいです。
出典